マーシャ&スヴェタ=ザブロツキー

Sveta and Masha Zabrotskie
スヴェタ&マーシャ・ザブロツキー

マーシャ(娘)とスヴェタ(母)は共同でファッションデザイン、人形、テディベアの制作を行っている。1点ものの人形やぬいぐるみの製作を始めて13年。モスクワのワクタノフギャラリーで常設展示されている他、大規模なインスタレーションなどで、ぬいぐるみに対する固定観念を破るような前衛的で哲学的な展示活動を展開。カリーニングラード在住。
FANTANIMA!ではおなじみの作家。

目次

小さな魔女と彼女のお気に入りの赤い兎

高さ22cm
素材:アンティーク人形の頭、張り子、布地、ミクストメディア、リボン、ビーズ、ボタン

現在、私たちはミクストメディアを主に用いており、作品には地元の発掘調査で土壌から発見されたアンティーク人形のパーツを使用しています。私たちはこれらの古い磁器片を扱うのが大好きで、破損、塗装のムラ、ひび割れ、シミ、そして長い年月の痕跡をじっくりと眺めるのが大好きです。古い人形の顔の擦り傷や粗さを、見る人の目から隠したくありません。そして最近になって、なぜそれらが私たちをこれほど魅了するのかわかりました。なぜなら、古くて忘れ去られ、壊れやすいものと新しいディテールや生地と混ざり合った人形が、私たちにとって時を巡る刺激的な旅だからです。
まさに、まさにタイムトラベル。胸が躍る!

この人形は、何の変哲もありません。古い写真に写っているどこかの少女の顔。その人生について何も知られていなくて、今や埃と傷だらけのこの写真だけが残っているだけの子。でもまさにこの不確かな瞬間に、夢と空想の空間が開かれるのです。この少女は子供の頃、いろいろなおとぎ話を読んだと思います。夢の中で、魔法の国の住人たちと友達になり、人魚を見るために海岸へ駆け出し、魔法の森に、エキゾチックな動物や金色の羽を持つ鳥たちに囲まれた秘密の家を建て、笑顔とキャラメルの雨、そして砂糖の雪を降らせる不思議な薬を調合する…。そしてある日、目をぎゅっと細めて、魔法の世界を共有するために、鈴のついた愛らしい尻尾のある赤いウサギを召喚します。
アンデルセン、グリム兄弟、ワイルド、プロイスラーなどの優しく賢い童話は、どんなに平凡な女の子でも、本物の小さな魔法使いに変身させてくれるのです。

展示画像

8/26 搬入後

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアを!
目次
閉じる